【日本語教師の国家資格創設】公認日本語教師とは?
新しく日本語教師としての国家資格が創設されます。
その名も「公認日本語教師」(仮)です。
枠組みが文化庁からも発表されていますが、実際にいつ始まるかはまだ分かっていないようです。
今回は、
1.国家資格制度創設の目的
2.国家資格の要件
3.私の見解
この3つのパートで話をしていきます。
日本語教師の国家資格【公認日本語教師】
1.国家資格制度創設の目的
・日本語教師の資質、能力を担保する仕組みが十分ではない
・日本語教師養成課程の教育内容、質が均一ではなく、日本語教師の資質・能力にばらつきがある。=日本語教師の質の確保
・日本語教師の量の確保
・日本語教師の多様性の確保
・日本語教師の資質・能力の証明
これから増加していく外国人に対応した日本語教師の人材確保と、質の向上といったところでしょうか。
今現役で働いている方からしたら、自身の資質を問題視されているような気がして違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。
ただ業界全体を見ると日本語教師の教育レベルにばらつきがあり、学習者にとって満足のいく教育が受けられていない現状があるようです。
2.国家資格の要件
①日本語教育能力を判定する試験 合格
②教育実習の履修(45コマ以上、1コマ以上の教壇実習)
③学士
これらの①、②、③を全て満たすと、
「公認日本語教師」の資格を指定登録機関から登録証明が発行されます。
※更新期間:10 年間 (更新講習を受講し、期間延長する)
詳しい教育実習の内容はYOUTUBEで説明していますので、こちらをご覧ください。
公認日本語教師の取得はこれまでの資格取得と比べてかなり高いハードルとなります。
ここで心配なのは今持っている資格が認められなくなるのではないか?という点です。
ご安心ください。
→現行の告示基準の要件を満たす方は、経過措置があるので、その時に「国家資格」に移行すれば、特段問題はないようです。
3.私の見解
日本語教師は以前から待遇面(給料の安さ、残業代を出さない)など問題視されていることが多くあります。
国家資格となれば、日本語教師という職業の社会的認知も広まります。
そうなれば業界全体の待遇面はこれから改善していくのではないか、と期待しています。
国家資格となり10年、20年経てば、よりこの制度が確立されて優秀な若い人たちが目指していく職業になればうれしいです。