令和3年度 日本語教育能力検定試験 概要
みなさん、こんにちは。
めがね日本語教育チャンネルのめがねです。
今回のブログは、こちら!
「令和3年度日本語教育能力検定試験の概要」
についてです。
3月25日に日本語教育能力検定試験のH Pが更新されました。
そちらの試験概要を本記事でまとめております。
令和3年度 日本語教育能力検定試験 概要
出願期間・試験日
出願期間:令和3年 7月5日(月)〜8月2日(月)※郵送のみ、消印有効
試験日 :令和3年 10月24日(日)
出願方法は郵送のみです。
書店で願書が売り切れることや受験者様の手間を考えると、インターネット出願が待ち遠しいところです。
HPには自己ヘルスチェック表が掲載されたままでした。
http://www.jees.or.jp/jltct/pdf/besshi42021.03.25.pdf
http:// http://www.jees.or.jp/jltct/pdf/besshi3.2021.03.25.pdf
こちらの提出も必須になると思われます。
今年度試験もソーシャルディスタンスを考慮した座席の配置、窓開け、ドア開放を行うようです。
試験時の防寒対策は必須になりますね。
試験会場
試験会場:北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、九州(予定)
昨年はコロナウイルス感染防止の観点から、大学さんも試験会場として貸し出しすることがなかなか難しくなったと思います。
試験実施団体側も試験会場の確保に関しては大変苦慮されたと思います。
令和3年度に関しても無事に試験を行えることを祈っております。
余談ですが、私の故郷である四国が入っておりません。
四国在住のみなさんは試験のために宿泊先の確保などを進めていく必要もありますね。
受験料
令和3年度受験料:14,500円
昨年までの受験料:10,800円
受験料改定で3700円高くなりました。
私も本件をTwitterで試験概要について呟きましたが、一番反響がありました。
これまでも受験料が高いというイメージがありましたが、更に高くなってしまいました。
試験会場に行くために宿泊する必要がある人にとってはさらに出費がかさむことになります。
公式H Pではこう書かれています。
「令和3年度の実施にあたっては、引き続き新型コロナウイルス感染症拡大の予防措置、試験会場確保及び実施体制に係る費用が増加するため、受験料を改定せざるを得ないことをご理解ください。」
「令和3年度の実施あたっては」と書いているので、令和4年度に受験料が改定する可能性も否定できません。
まとめ
本記事では、日本語教育能力検定試験の試験の概要について話をしてきました。
現在文化庁さんで公認日本語教師の資格に関しても議論が進められています。
公認日本語教師の資格を得るための日本語教育を判定する試験と、日本語教育能力検定試験との違いがわからないまま試験勉強を始めるのに躊躇している方もいるかもしれません。
個人的な意見にはなりますが、日本語教育能力検定試験の勉強は日本語教育に携わりたい方には必ず役に立ちます。
また、本試験合格が現段階での日本語教師になる資格の1つであることに変わりありません。
今年度の試験日程も決まりまして、試験まで時間がたくさんあるわけではありませんので、迷っている方はぜひ勉強を始めてみてはいかがでしょうか。
私はそのような方を全力で応援しています!
日本語教育能力検定試験に関するおすすめ教材の記事も今後まとめていきます。
めがねでした。今後ともよろしくお願いします!
日本語教育能力検定試験の合格率【過去6年間】
みなさん、こんにちは!
めがねです。
日本語教育能力検定試験を受験する方に朗報ですが、合格率が数年前に比べて上がっています。
過去の合格率を振り返りながら、独自の考察していきたいと思います。
日本語教育能力検定試験の過去6年間の合格率
年代 合格率 平均点
2015年 22.9% 153.1
2016年 25.0% 161.0
2017年 25.5% 160.8
2018年 28.4% 163.7
2019年 28.3% 163.3
2020年 28.9% 160.1
※合格率=合格者の人数÷全科目受験者
受験生の増加に伴い、合格率も上がっているようです。
ちなみに令和元年度以降は、応募者が1万人を軽く超えています。
(参考資料 過去の試験データ)↓
http://www.jees.or.jp/jltct/pdf/R2-1obosya.pdf
2015年から5年間で約6%合格率が増加しています。
4人に1人ではなく3人に1人くらいの合格率に近づいています。
応募したにも関わらず受験されていない人も多く、急用の方もいれば、準備不足で受けなかった方もいるかと思われます。
当日も準備不足の方もある程度いらっしゃると思うので、しっかり準備をすれば合格圏内に入ることは十分に可能だと考えます。
平均点はここ5年間は160点近辺を推移しており、大きな変化はありません。
ここで合格率が上がっている理由を考えていきましょう。 ※個人の見解です
1.本試験が絶対評価であるため
日本語教員となるために学習している者,日本語教員として教育に携わっている者を対象として,日本語教育の実践につながる体系的な知識が基礎的な水準に達しているかどうか,状況に応じてそれらの知識を関連づけ多様な現場に対応する能力が基礎的な水準に達しているかどうかを検定することを目的とする。
JLPTのように点数で合否を決めるのではなく、基礎的な水準に達していれば合格することができます。
2.受験者のレベルが上がっている
数多くの日本語教育機関や、専門学校等において日本語教育能力検定試験の対策講座が受講できます。
また、YouTubeやブログ等のSNSを通じて、無料で勉強できるツールも増えてました。
忙しい日々を過ごしている方もいると思うので、自分のスケジュールに合った勉強方法を選択することが可能になりました。
受験者全体のレベルが上がった場合、例年の合格率に捉われずに合格者を例年より多く出すこともあり得ると思います。
3.まとめ
公認日本語教師の資格ができた場合、本試験の立ち位置がどうなるかはとても気になります。
2020年4月に特定技能という新しいビザが取得可能となり、それに向けて留学生の日本語教育は欠かせないものとなっています。
今後日本語教師の需要はさらに増加するため、本試験の重要性は増していくかもしれません。
今後も私のYouTubeでは日本語教育能力検定試験に関する情報をアップしていきます。
ぜひお時間あるときにご覧くださいませ。
自己紹介【めがね先生】
みなさん、初めまして!
YOUTUBEで日本語を教える動画を投稿している、めがねと申します。
当ページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます!!
簡単に自己紹介をさせていただきます。
1.わたしの履歴書
・大学で副専攻、大学院で主専攻で卒業しました。当時は今より日本語学校も少なく、就職活動は難しかったですが、非常勤からスタートして程なく専任講師として働き始めることができました。
・独学で日本語教育能力検定試験に合格しました。日本語教育出版社で働いた経験があり、日本語の試験も作成していました。そのおかげもあり毎年の試験の傾向を見つけることができました。その知見をYouTubeで配信しています。
・2020年5月にオンライン日本語教師に挑戦しました。収入を得ながら、外国にいる学習者と関われる非常に有意義な時間でした。
2.YouTubeの活動に関して
メインチャンネル:Megane Japanese Teacher
Megane Japanese Teacher - YouTube
2018年10月から運営しています。
約1年で登録者1000人を達成し、2021年1月現在8000人を達成しました。
月に1、2回の動画投稿で日本語教育を中心に、日本の観光名所の紹介もしています。
サブチャンネル:日本語教師応援チャンネル
2020年2月から運営しています。
約8か月で登録者1000人を達成しました。
日本語教育能力検定試験の解説を中心に、日本語教育に関することを投稿しています。
3.2021年の抱負
この3つですね。
コロナ収束までまだ時間がかかりそうなので、SNSを通して世界の日本語学習者を支援したいです!
そしてTwitterやInstagramで積極的に情報を収集し、日本語教師の方とも関係を築いていけたら嬉しいです!
日本語を勉強している学習者のみなさんを一緒に応援していきましょう。
めがね先生
国内外の日本語学習者数【2020年8月現在のデータ】
日本語教育能力検定試験を受験される方で、こんな方はいませんか?
・日本や世界には日本語学習者が何人いるの?
・もしくはどんなデータを見たらいいの?
そんな方のために、
日本語を勉強している人が何人いるのか。
どんなデータを見ればいいのか。
をお話しします。
そんな方のために、「国内・海外の日本語学習者数のデータ」について話していきます。
日本語教育に関するデータ
こちらのテーマで話をしていきます。
まずは、参考となるデータの提示をさせていただきます。
その後、学習者数及び国籍を発表していきます。
2020年のデータとなるので、最新のデータがあれば、またブログで追記させていただく予定です。
日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 合格問題集 第3版
1.日本教育に関するデータ
試験前に必ず見ておいたほうがいいデータがこちらです!
何年かに1度は出題されますし、日本語教師としては知っておいた方がいいデータですね。
<国内>
令和元年度外国人留学生在籍状況調査結果
https://www.studyinjapan.go.jp/ja/statistics/zaiseki/date/2019.html https://www.studyinjapan.go.jp/ja/_mt/2020/08/date2019z.pdf
平成30年度日本語教育機関における留学生受入れ状況
https://www.jasso.go.jp/about/statistics/intl_student_e/2018/ref18_04.html
<海外>
2018年度海外日本語教育期間調査結果
https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/result/dl/survey2018/all.pdf
※2020年8月おける最新データとなっております。
こちらの3つのデータに関する内容をお伝えします。
国内の日本語学校の日本語学習者数は、
約8万4000人です。(83811人)
続いて国籍の内訳(平成30年度)が、こちらです。
1 ベトナム
2 中国
3 ネパール
です。
国籍の内訳は、日本語学校で働いてる方にとっては感覚的にわかる人もいるかもしれません。
この問題が2019年度の検定試験にも出た問題ですね。
令和元年度のデータでは、
1 中国
2 ベトナム
3 ネパール
と1位、2位に変更がありました。
常に最新のデータをご確認ください。
日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 合格問題集 第3版
この上位5カ国はいずれも増加傾向です。
次に、
令和元年度5月1日の日本語学校、大学、大学院、専門学校等を含めた留学生の総数は何人いるか知っていますか?
約31万人です。312,214人(前年比 13,234人(4.4%)増)です。
こういった数字も検定試験によく出題されるのでぜひ覚えておいてください。
教育機関につきましては全体ですと、
1 大学
2 日本語学校
3 専門学校
の順に留学生が多いです。
国籍の内訳が
1 中国
2 ベトナム
3 ネパール
4 韓国
5 台湾
となります。
大学、大学院等を含めると中国の方が一番多いというのも間違いやすいので、
覚えておいてください。
中国の方だと自国で日本語を勉強し、日本語学校に入らず
直接大学、大学院進学、留学する方も多いです。
続きまして、
海外の日本語学習者数
です。
2018年度が現段階の最新のデータです。
385万人です。(3,851,774人)
昨年度が約365万人です。
3年間で約20万人の増加ということで、
かなりの人数が増加していますね。
国籍でいくと、こちらです。
1位 中国
2位 インドネシア
3位 韓国
4位 オーストラリア
です。
詳しい学習者数は国際交流基金さんのサイトよりご参考ください。
あくまで調査結果で、インターネットなどで独学で学んでいる方などに関しては、含まれないので、実際にはより多くの日本語を勉強している方がいるということになります。
はい。今回の話は以上となりますが、最後にまとめといいますか、。注意を2点させていただきます。
1つ目
こういった統計データを調べるときですが、必ず文化庁、法務省、国際交流基金、日本学生支援機構など国の機関が発表している正式なデータを参照するようにしてください。
たまにブログ等で掲載していることもありますが、もしその人の情報が間違っていたり、パソコンでデータの入れ間違いもあったりするかもしれません。
必ず信用できるデータで確認してください。
あとは常に最新のデータを確認しておいてくださいね。
2つ目
あとはすぐには覚えられないので、日を置いて何度か見返すこと、先ほど私が言った「ミヤコー」といった、語呂合わせで覚える方法。
そして一番大切なのは、暗記するというより、自分の口で誰かに言ってみて理解してもらえればと思います。もいいかと思います。
最後までお読みいいただきありがとうございました。
めがね先生
【コロナ禍】日本語学校の経営は大丈夫なのか?
コロナにより日本語学校の経営が危ういという書き込み、ニュースをよく見かけます。
実際はどうでしょうか。
各学校様で置かれている状況は異なるかと思いますが、
【現役の日本語教師としての見解】をお話しさせていただきます。
コロナ禍における日本語学校の経営に関して
日本語学校の経営が危ういと言われている大きな理由は、2020年4月生が入国せず、その分の学費が入ってこないということだと思います。
実際の日本語学校の1年の学費は一体どれくらいがご存知ですか?
都内ですと、だいたい70万円〜80万円前後です。
加えて寮費も収入源としている学校さんもあるかもしれませんね。
この4月生の学費が入ってこないのは大打撃となりそうです。
(20人入国しなければ、約1400万円の損失です)
(100人入国しなければ、約7000万円の損失です)
さて実際の日本語学校の現状はどうでしょうか。
ここで4月生の入国の流れをお話しします。
・4月生の入国の流れ
・11月前後に申請した4月生の結果は、通常2月末に在留資格交付認定が下りる。
・許可が下りた学生は日本語学校の入学金、学費を支払う。
・入学許可証と在留資格認定書を日本から学生、もしくは現地の代理店に送付
・現地の大使館にてビザ申請(最近ではここで外務省面接も行う)
・大使館でビザを取得。
・飛行機のチケットを予約。
※今回は飛行機が飛んでいない、入国・出国制限があり、
日本に入国できなかったというパターンが多いと思います。
・私が言いたいこと
飛行機は飛ばず、留学生は入国していないが、
学費自体は振り込まれてしまっているケースも多いということです。
ですから、4月、5月で急に経営が不振になる、不振になったというのは、そもそもの経営が厳しかった可能性があると私は考えています。
ただしこの学費は、学生が入国を諦めれば返さざるを得ないものとなってしまいます。
また、どちらにしても定員が100名前後の学校様、今年開校の新規校様にとってはダメージは大きいです。
日本語学校の主な収入は学生からの学費なので、収入が0となります。
しかし雇用している教員への給与の支払いは続けて行かなければなりません。
また、このコロナ期間で
オンライン教育を行い、母国にいる留学生と関係を続けられている日本語学校は強い
と思います。
キャンセルも出ないですし、入国制限がなくなればきっと入国してきます。
オンラインによる授業も通常の授業単位と認めると入管からも文書があります。
コロナ下でもオンラインでの日本語教育を続けている学校が生き残っていくと予想しています。
最後に、、、
7月に入りまして、2020年10月生の申請が始まっています。
ここで申請許可が下りる留学生がどれくらいいるのかが気になります。
許可が出てもコロナが続けば10月生も入国ができません。
10月までに、通常授業と同レベルのオンライン授業カリキュラムの作成、オンライン授業スキルの向上が求められますね。
コロナの状況で募集活動に苦戦している学校も多いはずです。
この10月生で学生を獲得できない、在籍学生が元々少ない、となると、
年末に向けて経営がさらに苦しくなると予想しています。
このコロナ期で今後重要になってくるのは、
・オンライン授業の実施の有無
・オンライン授業のスキル、カリキュラム作成スキル
ですね。
私もオンライン授業は行なっていますが、
・学生にとってわかりやすい!
・対面授業に劣らない!
良い方法を模索し続けたいものですね。
また何か現役日本語教師として感じたことがあればお話しさせていただきます。
誰かに有益となれば嬉しいです。
めがね先生
令和2年度日本語教育能力検定試験の申込み時期延期に関して
日本語教育能力検定試験の申込み時期(6/22〜)が延期という発表がされました。
6月下旬にまた詳細が発表されます。
JLPTと同様に受験料を支払って、あとで試験中止の判断をされる可能性もあるようですね。
令和2年度 日本語教育能力検定試験の開催について
実際にコロナ禍で試験を実施していいのだろうか。
【去年受験した私の個人的な考え】
受験者数の増加もあり試験会場の教室は正に3密であり、トイレも非常に混雑しています。
試験1は90分、試験3は120分と長いので、長時間密状態になることが考えられます。
【JLPTと日本語教育能力検定試験の違い】
ここから2020年7月の試験が中止になったJLPT(日本語能力試験)との違いについて3点話していきます。
1 試験回数
2 受験申し込み方法
3 受験料
1 試験回数
日本語能力試験 毎年7月、12月 年2回
日本語教育能力検定試験 毎年10 月 年1回
日本語教育能力検定試験は年に1回しかありません。
もし今年度実施されないと、1年後の受験となってしまいます。
今年受験を考えている方にとっては、避けたい事態であると思われます。
2 受験申し込み方法
日本語能力試験 2020年から 国内はインターネット出願のみ
日本語教育能力検定試験 願書で申し込み
JLPTは今年からインターネット申込みのみとなったので、受験料の支払いのみです。
日本語教育能力検定試験は願書を購入し、写真を用意して、受験料を支払って出願します。
JLPTより日本語教育能力検定試験の方が受験申し込みに手間がかかります。
運営側も同様のことが言えます。
受験者の情報収集、受験会場の割当など事務作業が多くなっていると思われます。
日本語教育能力検定試験の申し込みも、いずれオンラインでできるようになると思います。
3 受験料
日本語能力試験 5500円
日本語教育能力検定試験 10800円(予定)+願書代400円+税
約2倍の受験料ですね。
JLPTと比べると高いですが、試験の内容が多岐にわたるので、この価格になるのは仕方がないかと思います。
とは言え1度、2度受験して不合格になると、2万円の出費なので、やはり1発合格を目指していきたいところです。
もしJLPTと同様に受験料を支払って、キャンセルとなれば願書代も戻ってくるのか気になるところです。
【今年度の受験開催に向けて】
アイデアをいくつか考えてみました。(※個人的な見解に過ぎません)
・試験問題を2つ作成し、試験日を2回に分ける
・マスクをしていない方は入場不可
・教室入室時、アルコール消毒必須
・教室のドア、通路側の窓の開放
・更なる試験会場の確保、教室の確保
今年の受験を目指して勉強している方々のことを思うと、
知恵を絞り対策を立て実施の方向で話が進めばいいなと思っています。
ただしもし開催されるとしても持病をお持ちの方であれば、
受験をよく考える必要があると思います。
中止にするのは簡単ですが、この試験の合格が日本語教師になる1つの方法であるので、
今後の実施の可否に関して、十分に検討していただきたいです。
受験者の皆様は、このまま勉強を続けることは日本語教師になる上で必ずプラスになるので、
このまま続けていただければと思います。
私もYOUTUBEチャンネルで引き続き試験に関する動画をアップしていきます。
よろしくお願いします。
めがね先生
【日本語教師の国家資格創設】公認日本語教師とは?
新しく日本語教師としての国家資格が創設されます。
その名も「公認日本語教師」(仮)です。
枠組みが文化庁からも発表されていますが、実際にいつ始まるかはまだ分かっていないようです。
今回は、
1.国家資格制度創設の目的
2.国家資格の要件
3.私の見解
この3つのパートで話をしていきます。
日本語教師の国家資格【公認日本語教師】
1.国家資格制度創設の目的
・日本語教師の資質、能力を担保する仕組みが十分ではない
・日本語教師養成課程の教育内容、質が均一ではなく、日本語教師の資質・能力にばらつきがある。=日本語教師の質の確保
・日本語教師の量の確保
・日本語教師の多様性の確保
・日本語教師の資質・能力の証明
これから増加していく外国人に対応した日本語教師の人材確保と、質の向上といったところでしょうか。
今現役で働いている方からしたら、自身の資質を問題視されているような気がして違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。
ただ業界全体を見ると日本語教師の教育レベルにばらつきがあり、学習者にとって満足のいく教育が受けられていない現状があるようです。
2.国家資格の要件
①日本語教育能力を判定する試験 合格
②教育実習の履修(45コマ以上、1コマ以上の教壇実習)
③学士
これらの①、②、③を全て満たすと、
「公認日本語教師」の資格を指定登録機関から登録証明が発行されます。
※更新期間:10 年間 (更新講習を受講し、期間延長する)
詳しい教育実習の内容はYOUTUBEで説明していますので、こちらをご覧ください。
公認日本語教師の取得はこれまでの資格取得と比べてかなり高いハードルとなります。
ここで心配なのは今持っている資格が認められなくなるのではないか?という点です。
ご安心ください。
→現行の告示基準の要件を満たす方は、経過措置があるので、その時に「国家資格」に移行すれば、特段問題はないようです。
3.私の見解
日本語教師は以前から待遇面(給料の安さ、残業代を出さない)など問題視されていることが多くあります。
国家資格となれば、日本語教師という職業の社会的認知も広まります。
そうなれば業界全体の待遇面はこれから改善していくのではないか、と期待しています。
国家資格となり10年、20年経てば、よりこの制度が確立されて優秀な若い人たちが目指していく職業になればうれしいです。